クラリベイト・アナリティクスが
「引用栄誉賞」を発表

クラリベイト・アナリティクスが<br />「引用栄誉賞」を発表<time>2018年9月20日</time>
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クラリベイト・アナリティクスが「引用栄誉賞」を発表
2018年 日本からの受賞者は1名

~京都大学 金久實氏(医学・生理学 )~

 

2018年9月20日(日本時間)

 

世界的な科学情報企業であるクラリベイト・アナリティクス(本社:米国フィラデルフィア、日本オフィス:東京都港区、以下「クラリベイト」)は、2018年の「クラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞」を発表致しました。 本賞は、学術論文の引用データ分析から、ノーベル賞クラスと目される研究者を選出し、その卓越した研究業績を讃える目的で発表されています。2002年より毎年9月の発表が恒例化されており、17回目となる本年は、日本人研究者1名を含む17名が受賞しました。

日本からは、医学・生理学分野において1名が選出されました。京都大学化学研究所 特任教授 金久實氏は、「KEGG(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes)の開発を含むバイオインフォマティクスへの貢献 」において今回の受賞となりました。

クラリベイト・アナリティクスのISI(Institute for Scientific Information)の引用アナリスト、David Pendleburyは次のように述べています。

「科学は新しい技術を生み出すだけでなく、それらの技術にも依存しています。今年は、仲間の研究者を大いに支援した2名の科学者を引用栄誉賞に選びました。彼らは、個人やチームが単独でできることを超えて、研究に影響を与えました。 KEGGとSHELXという研究コミュニティを提供してくださった、金久實教授とGeorge Sheldrick教授、おめでとうございます。お二人の貢献の重要性は引用記録にも反映されており、どちらも数万件の引用があります。過去のノーベル賞は革命的な影響を与える方法とツールを強調してきましたが、データベースとソフトウェアの重要性はまだ認識されていません。私たちの引用データは、この種の科学的貢献の多大な影響を明らかにしています。私たちは引き続き注視していきますが、研究成果は今日、いろいろな形で実現され、こうした動きも見過ごされるべきではないと考えています。」

 

医学・生理学「 KEGGの開発を含むバイオインフォマティクスへの貢献 」京都大学化学研究所 特任教授 金久 實(Minoru Kanehisa)氏

 


 
<クラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞とは >
 
クラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞(旧トムソン・ロイター引用栄誉賞)は、データベースを用いた論文・引用分析において、ノーベル賞クラスと目される研究者を発表するものです。世界トップクラスの研究者の功績を讃え広めることで、科学がより身近なものとして認知されることを目的に、2002年からノーベル賞に先駆けた発表を恒例化しており、本年が第17回目となります。
ノーベル賞のうち4賞(医学・生理学、物理学、化学、経済学)と同カテゴリで構成されており、2017年までの引用栄誉賞を受賞者のうち、46名が実際にノーベル賞を受賞しています。

 

<クラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞の選考基準 >
 
クラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞は、過去20年以上にわたる学術論文の被引用数に基き、各分野における高インパクト論文(通常1,000回以上の引用)を選定します。その後、ノーベル委員会が注目すると考えられるカテゴリ(医学・生理学、物理学、化学、経済学)に振り分け、各分野で特に注目すべき研究領域のリーダーと目される候補者を決定します。
本賞は引用分析から「近い将来ノーベル賞を受賞する可能性の高い研究者」を発表することを目的としており、その年のノーベル賞受賞者を予測するものではありません。

 

<選出に使用するデータベース>
 
本賞は、世界最高水準の学術文献引用データベース「Web of Science Core Collection 」 を用いて、医学・生理学、物理学、化学、経済学のノーベル賞4分野において最も影響力があった研究者を分析・発表しています。当社の過去30年以上にわたる分析から、学術論文の被引用数と同分野における研究者間での高評価には、強い相関関係があることが分かっており、論文の引用頻度が高いことは、学術分野における影響度の大きさを示しています。

 

Web of Science Core Collectionとは】

世界中の影響力の高い学術雑誌20,000以上(2018年3月現在) を厳選し、包括的なアクセスを提供するオンライン学術文献データベースです。引用文献情報も収載しており、文献の引用回数を調べたり、引用文献をたどって研究の発展や経過を調べることができます。詳しくは下記サイトをご覧ください。
 
› Web of Science Core Collection 製品概要

 

<過去の日本人受賞者>

過去に本賞を受賞したのべ26名の日本人研究者については以下のサイトをご覧ください。
› 2002-2017の日本人受賞者一覧
26名の受賞者のうち、山中伸弥氏は2012年にノーベル医学・生理学賞を、中村修二氏は2014年にノーベル物理学賞を、大隅良典氏は2016年にノーベル医学・生理学賞をそれぞれ受賞しています。
本年のクラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞受賞者は、次頁以降の通りです。なお、氏名の後ろに記載の国名は、所属機関の所在地を示しています。

 


 

医学・生理学

 

トピック(カッコ内の日本語は参考訳、以下同じ): For the discovery of vascular endothelial growth factor (VEGF), a key regulator of angiogenesis, the process in which new blood vessels are formed, both in healthy tissue and in cancerous cells
(血管新生の重要な調節因子であり、健康な組織およびガン細胞において新しい血管が形成されるプロセスに必要である血管内皮増殖因子(VEGF)の発見)

 

Napoleone Ferrara(米国) 
University of California, San Diego

 


 

トピック: For contributions to bioinformatics, specifically for his development of the Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes (KEGG)
(KEGG(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes)の開発を含むバイオインフォマティクスへの貢献 )

 

Minoru Kanehisa (日本) 
Kyoto University, Kyoto, Japan

 


 

トピック: For his identification of receptors for many neurotransmitters and psychotropic agents, including brain receptors associated with opiates
(麻薬性物質に関連した脳レセプターを含む多数の神経伝達物質および向精神薬のレセプターの同定 )

 

Solomon H. Snyder(米国) 
Johns Hopkins University, Baltimore, MD

 


 

物理学

 

トピック: For observation of the spin Hall effect in semiconductors
(半導体におけるスピンホール効果の観測 )

 

David Awschalom(米国) 
University of Chicago, IL
Arthur C. Gossard (米国)
University of California, Santa Barbara

 


 

トピック: For pioneering methods to determine the age, size and distance of galaxies and for other contributions to cosmology, including work on the “cold dark matter” believed to constitute the universe’s “missing” matter
(銀河の年齢、大きさ、距離を決定する先駆的な方法と、宇宙のミッシング・マターを構成すると考えられている「コールド・ダークマター」の研究を含む宇宙論への貢献 )

 

Sandra M. Faber (米国) 
University of California, Santa Cruz

 


 

トピック: For discoveries advancing the understanding and development of carbon-based materials including for capacitive energy storage and understanding the mechanisms of operation of supercapacitors.
(炭素系材料の容量性エネルギー蓄積とスーパーキャパシタの動作メカニズムの理解と開発 )

 

Yury Gogotsi (米国) 
Drexel University, Philadelphia, PA
Rodney S. Ruoff ( 韓国) 
IBS CMCM Center and Ulsan National Institute of Science and Technology, South Korea
Patrice Simon (フランス) 
Université Paul Sabatier, Toulouse, France

 


 

化学

 

トピック: For contributions to catalytic reactions for organic synthesis, especially for the development of Jacobsen epoxidation
(有機合成のための触媒反応への貢献、特にジェイコブセン・エポキシ化の開発 )

 

Eric N. Jacobsen (米国) 
Harvard University, Cambridge, MA

 


 

トピック: For his enormous influence in structural crystallography through the introduction and maintenance of the SHELX system of computer programs
(コンピュータプログラムSHELXシステムの導入とメンテナンスによる、構造結晶学への多大な影響 )

 

George M. Sheldrick (ドイツ) 
Georg-August-Universitat Gottingen

 


 

トピック: For her discovery that ribonucleotide reductases transform ribonucleotides into deoxyribonucleotides by a free-radical mechanism
(リボヌクレオチドレダクターゼがフリーラジカル機構によってリボヌクレオチドをデオキシリボヌクレオチドに変換することの発見 )

 

JoAnne Stubbe (米国)
MIT, Cambridge, MA

 


 

経済学

 

トピック: For contributions to panel data analysis, especially the Arellano-Bond estimator
(パネルデータ分析、特にArellano-Bond推定への貢献 )

 

Manuel Arellano (スペイン) 
CEMFI, Madrid, Spain
Stephen R. Bond (英国) 
Oxford University, UK

 


 

トピック: For their introduction and development of the concept of absorptive capacity (i.e., the ability of firms to evaluate, assimilate, and apply external knowledge) and its contribution to advancing our understanding of the innovative performance of firms, industries and nations
(吸収能力(企業が外部の知識を評価し、同化し、適用する能力)の概念導入・開発により、企業、産業、国家の革新的な業績理解を促進 )

 

Wesley M. Cohen (米国) 
Duke University, Durham, NC
Daniel A. Levinthal(米国) 
University of Pennsylvania, Philadelphia

 
 


 

トピック: For contributions to dynamic economic phenomena, in choice theory, finance, game theory, and organization theory
(選択理論、金融、ゲーム理論、組織論などのダイナミックな経済現象への貢献 )

 

David M. Kreps(米国) 
Stanford University, Stanford, CA

 


 
 

本件問合せ先

 
クラリベイト・アナリティクス
〒107-6119
東京都港区赤坂5丁目2番20号
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