Highly Cited Researchers
(高被引用論文著者)2019
影響力のある注目研究者6,000名を発表。日本のHCRは昨年の13位から11位に上昇

Highly Cited Researchers<br>(高被引用論文著者)2019<br> 影響力のある注目研究者6,000名を発表。日本のHCRは昨年の13位から11位に上昇
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Highly Cited Researchers(高被引用論文著者)2019

影響力のある注目研究者6,000名を発表。日本のHCRは昨年の13位から11位に上昇

2019年12月

 シニアデータコンサルタント 安藤 聡子

 

クラリベイト・アナリティクスでは2014年から毎年、インパクトの高い、トップ1%の高被引用論文を多く発表した研究者をHighly Cited Researchers(高被引用論文著者 HCR)として発表しています。引用は世界中の学術コミュニティのピアレビューとも考えられますので、学術コミュニティが選んだ6,000人ともいえるでしょう。日本からは今年、100人が選ばれました。これは世界11位の人数です。2019年の6,000人のリストの中にはノーベル賞受賞者24人が含まれています。日本にゆかりのあるノーベル賞受賞者としては2012年に受賞した山中伸弥京都大学iPS細胞研究所所長、1987年に受賞した利根川進マサチューセッツ工科大学教授が含まれています。

 

目次

Highly Cited Researchers(HCR)とは?

Highly Cited Researchers(HCR)の世界動向

日本のHighly Cited Researchers(HCR)について

まとめ

 

Highly Cited Researchers(HCR)とは?

クラリベイト・アナリティクスでは科学を大きく21の分野に分け、それぞれの分野で高被引用論文を発表した研究者を表彰しています。複数の領域にまたがって研究している研究者については、2018年以降「Cross-Field」という分野を設けてより科学コミュニティの動きを反映できるようにしています。クラリベイト・アナリティクスでは各種の分析を行っておりますが、HCRは最近11年分の高被引用論文に注目し、最近の影響力のある研究者を見つける試みです。2019年は2008-2018年の高被引用論文から、60か国の6,000人強を選出しました。この中には24人のノーベル賞受賞者、57人のクラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞の受賞者が含まれています。日本全体では世界で11位であり、昨年の13位から上昇しています。

 

Highly Cited Researchers(HCR)の世界動向

Highly Cited Researchers(HCR)の所属は世界60か国に及びますが、上位10か国に約85%の研究者が集中しています。特に米国には40%を超えるHCRが所属しています。続いて、新興著しい中国が英国を抜いて本年初めて2位になりました。トップ10に入る国では、現在の形式で発表を開始した2014年以来、中国とオーストラリアの伸びが著しいです。
単独の研究機関として、もっとも多くのHCRを有しているのは、2018年に引き続きハーバード大学で、200人を超えるHCRが所属しています。トップ3のスタンフォード大学、中国科学院は単独で100人以上のHCRを有しています。

 

日本のHighly Cited Researchers(HCR)について

日本で最も多くのHCRを輩出している分野は植物・動物学。免疫学、物理学、化学がそれに続きました。所属機関では東京大学、物質・材料研究機構、京都大学、理化学研究所など、全体で39機関となっています。日本のHCRの人数は全体では昨年より増えました。

また、企業に所属するHCRの方もいらっしゃいます。日本からは以下の2社の研究者の方がHCRを受賞しています。

株式会社ノベルクリスタルテクノロジー

ヤクルト 中央研究所

お二人ともCross-Field分野で受賞されています。株式会社ノベルクリスタルテクノロジーの受賞者は代表取締役社長の倉又朗人(Akito Kuramata)氏です。倉又氏は研究者の査読・論文プロファイルツールのPublonsでも、研究成果の一覧を公表されています(倉又氏のPublonsをみる)。190の論文が計5,942回引用されていることがわかります(2019年11月現在)。各論文へのリンクも貼られていますので、世界のトップ研究者の研究成果を是非ご覧ください。

 

まとめ

2014年以来、クラリベイト・アナリティクスではHighly Cited Researchers(HCR)の発表を継続的に行っています。国ごとでみると単年では増減がありますが、概ね増加傾向にあります。本日は簡単な内容をご紹介いたしましたが、選出方法や2014年以降のリストは、こちらのサイトにご紹介しておりますのでご一読ください。
https://recognition.webofsciencegroup.com/awards/highly-cited/2019/

 

 

­­【データソース】 学術文献・引用索引データベース「Web of Science® Core Collection」

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