2025年の崖?デジタルトランスフォーメーションの最新の研究動向を確認して、貴社の備えの見直しをしませんか?

2025年の崖?デジタルトランスフォーメーションの最新の研究動向を確認して、貴社の備えの見直しをしませんか?
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2025年の崖?デジタルトランスフォーメーションの最新の研究動向を確認して、貴社の備えの見直しをしませんか?

2019年12月
シニア・データコンサルタント 安藤 聡子

 

多くの企業が取り組んでいるデジタルトランスフォーメーション(DX)ですが、御社の進行状況はいかがでしょうか。 現行の基幹システムの老朽化やサポート等の終了が訪れる2025年は「2025年の壁」と言われており、システム部門を超えた全社的な取り組みが求められています。取り組みを具体化するための情報収集に役立つ、デジタルトランスフォーメーションの世界の研究動向や注目の論文についての情報を紹介します。

 

目次

「2025年の崖」とは?

デジタルトランスフォーメーション(DX)の世界動向

デジタルトランスフォーメーション(DX)の注目論文

まとめ

 

「2025年の崖」とは?

「2025年の崖」とは、多くの企業が取り組むデジタルトランスフォーメーションに関連し、複雑化・老朽化・ブラックボックス化した既存システムの対応に遅れた場合に想定される経済損失などを指します。その規模は膨大で、年間12兆円に達すると予測されています。この状況を回避すべく、2019年7月末に、経済産業省より「DX推進指標とそのガイダンス」が公表されています。

 

デジタルトランスフォーメーション(DX)の世界動向

「DX推進指標とそのガイダンス」の中では、「システム部門を超えた企業全体での取り組みが必要である」とのべられています。ではデジタルトランスフォーメーション(DX)について グローバルな研究論文の発表動向をみてみましょう。
「Digital Transformation」で英語の研究論文を検索してみると、過去3年間で急激に論文数が伸びていました。現時点(2019年11月)では、2019年のデータはまだ収録途中ですが、すでに2018年の延べ論文数に迫る勢いです。最終的には2018年の論文数を大きく上回ると予想されます(図1)。

なお、論文数が増えはじめた2015から2019年について国別の状況を見ると、ドイツ、ロシア、米国などからの論文が多いです(図2)。研究機関までみてみると別で過去5年間(2015-2019年)では、ミュンヘン大学(ドイツ)や、フラウンホーファー研究機構(ドイツ)が、最も多くの研究発表をしていました。日本からは、富士通が上位に入っています。富士通は企業としては世界でもトップの論文数となっています。(図3)

デジタルトランスフォーメーション(DX)の注目論文

2019年の論文に注目してみると、もちろんコンピュータ科学といった科学技術分野の論文が最も多いのですが、経済、経営やビジネスといった社会科学に関する論文の割合が増えており、全体の約1/3を占めていました(図4)。

ここ半年の間に研究者の利用の多かった論文を二報ご紹介します(注1)。両方ともクリックすると出版社サイトで抄録を読むことができます。

① The digital transformation of innovation and entrepreneurship: Progress, challenges and key themes
著者名: Nambisan, Satish; Wright, Mike; Feldman, Maryann(抄録をよむ)

RESEARCH POLICY 巻: 48   号: 8   特別号: SI     記事番号: 103773   発行: OCT 2019

先月出たばかりの、英国と米国の大学の共同研究論文です。デジタルトランスフォーメーションに関しての課題についてまとめた論文ですので、学術コミュニティでのこの分野の課題等を把握するのに有用そうです。

 

② Digital transformation by SME entrepreneurs: A capability perspective(INFORMATION SYSTEMS JOURNAL(抄録を読む)
巻: 28号: 6 特別号: SI   ページ: 1129-1157 DOI: 10.1111/isj.12153)

2018年11月に発行された、対外経済貿易大学(中国)とマサチューセッツ大学ボストン校(米国)の共著による企業家によるDXの推進に関する社会科学系の論文でした。

(注1)出版社の Web サイトの全文記事へのリンクをクリックした回数、および書誌事項管理ツールで使用するために(記事を保存した回数を研究者の情報ニーズを満たした等してカウントしています。

 

まとめ

ニュース等で注目されている「デジタルトランスフォーメーション」ですが、学術コミュニティでもますます注目されているようで、論文数は急増しています。このテーマは、欧米特にヨーロッパで盛んなようです。研究者が注目している最新の論文からデジタルトランスフォーメーションについて、自分自身の疑問点や課題感をキャリブレーションしてみませんか?

 

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